奥日光ー湯の森の賢者に勧められて、鹿児島県・知覧特攻平和会館を訪れたこと。
2年ほど前に、奥日光にある旅館「湯の森」のお手伝いをしていたことがありました。
旅館の板長さんが若くして素晴らしい日本料理の腕前を持っていて、
このだしの取り方は天才的だ、、と感心しながら、
いろんな話をしているうちに、
この人は素晴らしく深い洞察と見識を持っている賢者であることに気づきました。
山奥まで来た甲斐があったな、、と心底思っていた折
私がふと前世で巫女だったことと、
龍神様が守護についてくださっていることなどを話したところ、
「鹿児島県にある知覧特攻平和会館に行った方がいいよ。」という言葉をもらい、
そのころからずっと気になる場所として、心に残っていました。
九州へは大学時代に、屋久島に一人旅をしたきりで
なかなか訪れる機会もない中、
熊本での震災、そのあとも水害が続き、
この悪い連鎖を断ち切ってなんとか解決の糸口を見つけなければ、、
と思った次第にようやく今年の7月に、かなりの無理をしながら
鹿児島→熊本→大分と巡ることができました。
到着してすぐは雨が降ったり止んだりの、不安定な天気の中、知覧特攻平和会館に辿りつき。
わかっていたものの、もうその場所が意味することを生前から知っていたような
深い悲しみに包まれて、入って10歩ほどで大号泣で涙が止まらず、
入り口側にある、特攻部隊として突撃し火にまみれて真っ赤に燃えた体を
5人の天女がその魂を救い出す絵画を見てまた、大号泣をして、
ここは、なんて辛く悲しい思いの場所なんだと胸が打ちひしがれそうになりました。
この絵画をみて、残された遺族は少なからず救われた気持ちになったと
おっしゃられていたとのことでした。
辛く過酷な宿命をになった彼らにとって、この世界はあまりにも悲痛な運命を与えたものでしたが、
次の世界で彼らのその勇気と覚悟は何よりも称えられ
「多くの人を守りたい、愛する人を死なせたくない」
と多くの葛藤のなかで抱いた幾多の思いを心から慰め癒してくれたに違いありません。
天界の者たちはきっと、誰よりもその行いに理解と慈しみの心をまとわせて彼らを救ってくれたに違いないと。
私はこの地を訪れて、彼らが伝えたかった想いも感じ取ることができました。
戦争、という大きな目に見える形ではないにせよ、日本とアメリカの関係は常に日本にとって本意なものになっていないと、彼らにとって都合のいいように世界は仕組まれ、回っておりそのことの多くに気づかなければならないと。
日本が本当の豊かさに気づき、失ってきた重要な文化や精神を取り戻すことで、アメリカに対しても、
多くの恩恵を届けることになることを、そのことを諦めてはいけない、注意深く、決して丸め込まれてはいけない、と深い忠告を私に預けてくれたのでした。
この出来事は私に取っても、深く刻まれた瞬間となり、彼らがそのことを伝えて欲しい、とそう願っているのを知りつつも、私はこうやって人に伝えることがなかなかできないでいました。
それは、わかっているけれど、とても困難なことであることを、身をもって知っていたからかもしれません。
それでも彼らの思いを無駄にはできないし、私もまたこのままでは終われないことを魂が知っている。
そうしてこの2016.9.11にようやく、文章として立ち上げることができたのです。
どうか、多くの人々がこの地を訪れ、その深い悲しみと命の尊さに耳を傾けてくれたらこれ以上のことはないと、心から願っています。